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寒い冬はおいしい新茶を育てます 2025年1月23日

今年の冬、日本海側では記録的な大雪が続いています。ニュースで流れる雪下ろしの映像を見て、冬の厳しさを改めて実感します。一方、太平洋側に位置する静岡県では雪こそ降らないものの、例年以上に寒い冬となっています。

しかし、この寒さはお茶の樹にとって実は嬉しい季節でもあります。昨年の秋から新茶用に施してきた肥料は、寒い冬の間にお茶の樹が冬眠することで、しっかりと根に蓄えられています。

お茶の樹は寒い間、じっと冬眠状態に入ります。この期間中、エネルギーを無駄に消費せず、根に蓄えた栄養を春までしっかりとキープしています。そして、暖かくなり冬眠から目覚めると、その栄養分をフルに活用して新芽を伸ばしていきます。

こうして栄養たっぷりの新芽が育つことで、香り高く美味しい新茶が生まれるのです。このサイクルを知ると、冬の寒さもただ厳しいだけでなく、春の楽しみへとつながる準備期間だと感じられるのではないでしょうか。

根に蓄えられた栄養分を十分に活用して成長した新芽は、美味しい新茶となり、四月下旬には皆様のお手元に届けられます。

マキちゃん 静岡から、お茶に関する情報や、日々思っていることを綴ったコラムです。仕事をしながら 思いついたことや、日常の事を書いています。

産地から生の声を発信できたらと思っています。読んでいただいて、少しでもお茶について関心を持っていただけたら、うれしいです。

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