3月に入りますと今年の新茶についての情報が伝わってきます。全国的な不況と、デフレの影響は茶業界にも及んでいます。特に、贈答品の需要は急激に少なくなっています。新茶は、家庭で飲むというよりは、贈答品として使われることが多いので余計需要の落ち込みがあるということです。でも、新茶はお茶農家にとって、一番の収入源です。新茶(一番茶)がお茶収入に占める割合は、6〜7割程度だと思います。その新茶が売れないとなりますと、お茶農家はやっていけなくなってしまいます。
今の時期、各地の農協や行政で今年の新茶をどのようにして生産していくかの会議を行っています。でも、これといった売り上げを伸ばす方法は提案されることはないみたいです。4月の下旬から新茶の摘み取りが始まります。お茶の生育は経済事情に関わりなく育ってきます。お客様に新茶を買って頂くには、おいしいお茶を作るより他にはないと思っています。下手な小細工はいらないと思っています。衣料のユニクロがヒートテックをあれほど流行らせたのは、値段の割に高機能で品質が良かったからだと思います。お茶も、値段の割においしいお茶を提供していけば、きっと買って頂けると思って、今年の新茶を造り続けていこうと思っています。
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