今年は不景気の影響もあって、新茶時期から茶業界全体の雰囲気も悪く、お茶の単価も例年より低く取引されています。お茶を含めた農産物の値段は、需要と供給の関係で決まってきます。欲しいと思う人(消費者)が多ければ、お茶の値段は上がりますし、反対にお茶を必要としない時は値段が下がります。今年は、消費者があまりお茶を必要としなかったのか、お茶の値段は安く推移しました。
当店を含めてこのあたりの農家はお茶の専業農家が多く、収入のほとんどをお茶から得ています。そのため、お茶の単価が低ければそれだけ収入が減ってしまいます。茶農家にとっては、深刻な問題になっています。お茶の収入源を補うために、他に働きに出る人もいますが、今の時代はそれも難しくなっています。
お茶の生産で安定的な収入を確保していくには、他の茶農家にはない付加価値のあるお茶を作っていくしかないのかもしれません。また、高品質なお茶を提供することで、単価を上げる方法もあると思います。どちらにしまして、茶業で生き残っていくには大変な時代になった事だけは確かです。
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