今年の初めから原油価格が高騰して、ガソリン価格が上がりました。騰がったのはガソリン価格だけではありません。海外から輸入しています、小麦・トウモロコシの穀物価格も高騰しました。その影響で、パスタやラーメンの値段も騰がりました。でも、国内で生産をしています、お米や野菜の価格は騰がることはなく、野菜に至っては豊作で値段が暴落して、廃棄処分をすることもありました。
お茶も、国内生産ですので需給の関係で値段が決まります。このところのリーフ茶離れでお茶の価格は低迷しています。でも、お茶を生産します重油やプロパンガス、資材の値段は、昨年より1〜3割騰がっています。さらに、肥料の値段も騰がり始めています。でも、この経費分をお茶の価格に転嫁することは出来ません。経費が騰がった分、農家の所得は減ることになります。農家の所得が減りますと、肥料を施す回数を減らしたり、手入れを省くことも考えられます。そうなりますと、お茶の品質を落とすことになり、それがお茶の値段をより落とすことも考えられます。お茶の業界だけでなく、日本全国の農家や酪農家が原油価格と穀物価格の高騰に苦しんでいます。すでに、個人の努力では限界に来ているのかもしれません。日本の農業の将来を見据えた対策が必要だと思っています。
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