今年の新茶の摘み取りも終わり、新茶を仕上げて皆様の所にお届けしています。今年は、3月終わりから4月にかけて暖かい日が続き、霜の被害もなく、美味しい新茶が出来上がったと思っています。新茶の品質は春先の天候に左右されますので、今年は本当に天候に恵まれて良かったと思っています。
ただ、お茶の価格は全体的に軟調に推移しました。それも、お茶工場の間や、産地間で値段の差がとても大きな年でした。真面目に、日頃から茶園の管理をしっかりして、お茶に対して情熱を持っているお茶工場から生産されるお茶には、高い値段がつきましたが、あまり情熱を持っていないお茶工場の製品には厳しい評価がされました。今のお茶業界は、品質の良いお茶を少し高くても売りたいというお店が多くなっています。値段が安くても、品質の劣るお茶は消費者に支持されないということが、ここ数年わかってきました。そのため、お茶を造る側も、買う側も、品質の高いお茶を求めています。高い品質のお茶を造るためには、日頃からの茶園管理が一番大切であり、一番難しい手間のかかることです。
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