先週、静岡市内で品評会入賞茶の入札会がありました。この品評会は今年摘み取られたお茶の最高の品質を争う品評会です。この品評会で優等を取ると、農林大臣賞が授与されます。それだけ権威がある品評会です。そのため、農家の人達は最高級のお茶を出品します。
そのこだわりは並々ならないものがあります。品評会用の茶園は特別に整備され、通常なら年に3回摘み取るお茶を、品評会用だけに摘み取ります。1回しか摘み取らないことにより、栄養が十分に行き渡って、より美味しいお茶になるわけです。こだわりはまだあります。摘み取りは全て手で行い、それも朝早い時間に摘み取りを行います。太陽が高くなると、品質が悪くなるからです。こういったこだわりを行わないと上位入賞は出来ません。そのため、品評会のお茶は採算が度外視され、栄誉と名誉だけのために行われます。そのお茶を、皆様の所へお届けするのも当店の役目だと思っています。
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