現在、お茶摘みの真っ最中です。お茶摘みは天候のいい、お茶の葉に露の付いていない時に行います。露が付いたお茶の葉を摘むと、品質が悪くなってしまいます。そのため、雨の日にはお茶摘みは行いません。しかし、お茶の葉は生き物です。雨が降っても日々成長していきます。お茶の葉は一番いい摘み時というものがあります。その一番いい摘み時を雨降りのために逃がしてしまうことがあります。
一年間丹誠育ててきたのに、摘み取りの時の天候によって、そのお茶のおいしさを逃してしまうのは本当に口惜しいことです。しかし、自然相手の仕事をしていると、それもいたしかたないのかと思えてきます。広い茶園で仕事をしていると、気持ちまでおおらかになるのかもしれません。
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