水中写真入門

水中機材 ピント 露出 適正露出 撮影方法 ●はじめに

最近水中カメラ(ハウジング)を持ってダイビングをする人が増えてきました。ぼくも水中カメラを楽しんで、ホームページに写真をアップしています。水中写真を始める人が増えても、どのように撮影していいのかよく分からない、専門の雑誌を読んでも論理が先行してしまって難解だ、という人が多いみたいです。そこで、具体的にこうしたら写真がうまく撮れるという、実践的なページを作って一人でも多くの人にすてきな写真を撮ってもらおうと考えました。このページが皆様の水中写真のお役にたてれば幸いです。

●質問、ご意見

水中写真に関する質問や、このページに関する感想・ご意見はダイビング掲示板へお願いします。出来る限り対応していきたいと思います。


●水中でのモノの見え方 水中でのモノの見え方

ダイバーの皆さんなら知っていると思いますが、水中のモノはすべて4/3(1.33)倍大きく見えます。実際の魚の大きさが30cmでも、人間の目には40cmに見えるわけです。また、モノが大きく見えるほかに、魚までの距離も4/3(1.33)倍近くに見えます。左の図のように、実際には4m先にいる魚でも、人間の目には3mの所にいるように見えます。この大きさと距離のズレは、水中写真を撮影する上で大きな影響を与えます。


●水中での色の変化 水中の色の変化

水中では水(海水)が光を吸収して、深く潜るに従って青一色の世界になってしまいます。左に簡単な色の見本を作って見ました。一番はじめに吸収されるのは色の波長の長い「赤色」でその次に「オレンジ色」が色あせて青色に近づいていきます。最後まで残るのは「青色」です。左の図を見てもわかるように、自然光でそのモノのオリジナルの色を表現出来るのは水深−3mまででしょう。それも曇っていると再現性は落ちてしまいます。

水中でオリジナルの色を再現するために必要なのがストロボです。魚の近距離でストロボを発光させることよって、今までくすんでいた色をオリジナルの色に再現出来るわけです。ストロボも太陽光と同じく水(海水)の吸収を受けるために、被写体から1m以上離れしまうと、被写体のオリジナルの色を再現してくれません。

●ストロボの役割

陸上でストロボを発光されるというと、暗い場所で明るく写したい場合でしょう。しかし、水中撮影でのストロボの用途は暗いところを明るく照らすというよりは、オリジナルの色を再現させるという意味合いの方が大きいです。特にワイドの撮影の場合は、特にその意味合いが大きいです。マクロ撮影の場合は、ストロボ発光が主光源になるためにオリジナルの色を再現させると同時に明るく照らすという二つの働きをします。

●ストロボ光の届く距離

ストロボの光の届く距離は、大きなストロボを使ったとしても3〜5mが限度です。さらに透明度の悪い場合はもっと落ちてしまいます。仮にストロボ光が届いたとしても、上の図のように1mを越すと被写体の色の再現が難しくなってきます。ですので、ストロボで鮮明に撮影出来る距離は約1m程度だと覚えておきましょう。なるべく近くに寄って広範囲を撮影可能なフィシュアイレンズが、水中写真で多用される理由はそこにあります。

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