1月も後半に入り、来月の4日は立春です。立春を過ぎますと、お茶業界は新茶に向けでき作業に入ります。昨年は、ためしてガッテンで深蒸し茶が取り上げられ、お茶業界には追い風が吹いていました。でも、3月の震災と原発事故によって、放射性物質という目に見えない物質で、大きなダメージを受けてしまいました。未だに、風評被害は収まっていないというのが、茶業界全体の意見です。今年のお茶作りの目標はなんといって、安全なお茶をお届けすることです。
今年の四月から、放射性物質に関する規制が厳しくなります。今までの暫定基準値は甘く、信用できないという人が多かったと思います。でも、四月からは新しい規制値で安心してお茶を飲んで頂けると思います。お茶の基準は、普通に湯飲みに入れて飲む状態(抽出液)でキロあたり10ベクレル以下という、水道水と同じ基準になります。水道水と同じ厳しい基準になったことで、より安心して飲んで頂けると思います。また、昨年から茶園上部の茶葉を刈り取って、茶園に降り注いだであろう放射性物質の削減に努めてきました。このような除染をすることで、今年の新茶では放射性物質の値を測定限界値(ND値)以下にすることを目標に、お茶造りをしていきたいと思ってます。また、お茶の製造をしましたら、随時検査結果を発表していたいと思っています。
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