今年の新茶は、3月末の遅霜と4月に入ってからの天候不順の影響で、摘み取りが遅くなってしまいました。昨年までは温暖化の影響で、例年より早い摘み取りが出来て、それが当たり前に思えていました。でも、温暖化の影響は、気候のぶれを起こしやすいこともあり、その影響が今年の寒さになってしまいました。うちの近所に住んでいます農家の人も、こんなに遅くなったのは初めの経験だといっていました。
お茶も農作物ですので、気候の影響を受けるのは頭では判っていましたが、実際に新芽の成長が遅くなってしまった現実を毎日見ていますと、自然の偉大さを肌で感じることが出来ました。人間の英知では超えられない自然の偉大さがあるのだとつくづく思い知らされました。また、今回の天候不順で、いかにしたら美味しいお茶を作っていけるだろうかというチャレンジ精神も芽生えたような気がします。塞翁が馬といいますが、今回の天候不順がいい方向に向かうきっかけを作ってくれたらと思っています。
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