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お茶の価値を決めるもの 2007年7月8日

最近、お茶の価値は誰が決めるのかということを考えています。当店では、直接お客様にお茶をお届けしていますので、お客様から「今年の新茶は美味しかった」とか「以前より香りが無くなったのでは?」というメールや電話を頂いています。自分が造り、出荷したお茶に対してストレートに評価が返って来ることは、うれしい半面、怖いことでもあります。でも、それが励めになったり、反省するきっかけになることで、直接消費者にお届けできる喜びとしています。

しかし、農協や市場に出荷しているお茶農家は、直接消費者の声を聞くことが出来ません。出荷先の要望を聞いてそれに沿ってお茶を造るわけですが、出荷先が決まっていますと、広い意見を聞くことが出来ません。自分が造っているお茶がどのように評価されているかを知ることは、お茶を造っていく上ですごく大切なことだと思います。今まで、評価されていた製造方法が時代とともに変化することもあります。たとえば、当店の周辺で造られています「深蒸し茶」。茶葉を蒸す時間を長くすることで甘みとお茶の色を良くしています。長く蒸すことで粉の多いお茶になってしまいがちです。以前は、粉が多いのが深蒸し茶の特徴ということで、粉の多いことを改善することはしませんでした。でも粉が多いと急須に詰まりがちになってしまい、苦情も多くなっています。そのため、最近ではなるべく粉が少なく、それでいてまろやかな味とお茶の色の良い深蒸し茶が好まれています。長く蒸すことで粉が多くなるのは仕方がない、というのは生産者側の論理であって、それを消費者に押しつけは出来ません。お客様が求めているお茶はどのようなお茶なのかを知らなくては、美味しく好まれるお茶は造ることは出来ません。そのためにも、お客様からのメールや電話でのクレームを大切にして、よりよりお茶造りをしていきたいと思っています。



マキちゃん 静岡から、お茶に関する情報や、日々思っていることを綴ったコラムです。仕事をしながら 思いついたことや、日常の事を書いています。

産地から生の声を発信できたらと思っています。読んでいただいて、少しでもお茶について関心を持っていただけたら、うれしいです。

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