前回はお茶の熟成について書きました。お茶は時間とともに熟成していきます。 しかし、1年経って次の年の新茶が出ると、前年度製造されたお茶は古茶として評価が下がってしまいます。お米も、その年の新米が出ると、前年度のお米の評価が下がるのと同じです。味も、新茶のみずみずしさに比べると、見劣りしてしまうのも事実です。完璧に保存をしてあっても、新茶のみずみずしさには勝てません。それは、お茶は生き物だからです。
その年に摘み取られたお茶は、その年の間に消費してしまって、次の年には残さないというのがベストです。でも、在庫を切らしたらお客様に迷惑がかかります。そこで、長年の経験と勘で、前年の消費量から生産量を割り出します。
時には、在庫を切らしてお客様に迷惑をかけることもありますが、なるべく迷惑をお掛けしないように努力しております。
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